3月25日から121日間をかけ全国各地を巡る聖火リレーですが、コロナ禍で東京五輪・パラリンピックも延期されたこの1年で、聖火リレーランナーを辞退している芸能人や著名人などが続出しています。
辞退理由には表向きに「スケジュールの都合」と辞退理由が多く発表されていますが、今回は聖火リレー辞退の本当の理由についてお伝えしたいと思います。
目次
聖火リレー辞退した芸能人・著名人とは?
本来なら2020年3月26日に始まるはずだった聖火リレーは、新型コロナウイルスの流行によって1年越しとなる今年2021年3月25日に福島県のサッカー施設J-ヴィレッジからスタートしました。
聖火リレーは、47都道府県で約1万人のランナーが参加する予定で、開会式が開催される7月23日までの121日間にわたって行われます。
そんな中、聖火リレー辞退が明らかになった著名・芸能人は、
タレントの田村淳さん/歌手の阿部真央さん/俳優の常盤貴子さん/俳優の斎藤工さん/歌手の五木ひろしさん/俳優の玉城ティナさん/タレントの渡辺徹さん/モデルの知花くららさん/俳優の窪田正孝さん/TOKIO/アテネ・ロンドンパラリンピック背泳ぎで銀・金メダリストの秋山里奈さん/俳優の香川照之さん/マラソン選手の大迫傑さん/サッカー選手の澤穂希さん/俳優の黒木瞳さん/俳優の広末涼子さん/フィギアスケート選手の宇野昌磨さん/ノルディックスキー選手の渡部暁斗さん/スキージャンプ選手の丸山希さん/落語家の笑福亭鶴瓶さん/映画監督の成島出さん/棋士の藤井総太さん/ラグビー選手の稲垣啓太さん/ラグビー選手の田村優さん/力士の正代直也さん/リオオリンピック柔道金メダリストの田知本遥さんなど
五木さんや常盤さん、斎藤さん、玉城さんらは「スケジュールの都合」で聖火ランナー辞退を発表し、藤井さんは「より将棋に精進するため」としています。
聖火リレー辞退の本当の理由とは⁉
●本当の理由その1:森喜朗元会長辞任騒動の度重なる失言
芸能人で聖火リレー辞退をいち早く決めたのは、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんです。
田村さんは、森喜朗前五輪組織委員元会長の「オリンピックはコロナの状況がどんなかたちにあっても開催する」という発言を受け、「理解不能な発言」とし、2月3日に自身のYouTubeチャンネルで「理解不能な発言」とコメントして愛知県犬山市を走行予定だった聖火リレー辞退を発表しました。
その後を境に数多くの芸能人や著名人が聖火リレー辞退を発表しています。
また、森元会長ですが、「女性理事を選ぶってのは、文科省がうるさく言うんです。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」と女性蔑視の発言をし、2月12日付で責任を取り辞任しています。
この女性蔑視発言は国際的にも波紋を呼び、この発言後5日間で退会ボランティアを辞退者は約390人に及び、コールセンターへの問い合わせは約4550件にも及ぶという大問題になっていました。
この国際的に波紋を呼んだ森元会長の性別蔑視発言を受け、聖火ランナー辞退を決めた1人でもある長崎県佐世保市の大学院生・諸国麻椰さん(26)は「女性の立場を知るきっかけになれば」と辞退を発表しています。
この際、辞退理由の公表について県から「諸般の事情」に変更はどうかと提案を受けたことも明かしています。
この森前会長の度重なる数々の失言が理由で聖火ランナー辞退を決断したという著名・有名人も数多くいるようです。
●本当の理由その2:新型コロナウイルス対策が不十分、2週間前の隔離
3月23日には、俳優の黒木瞳さんは、「新型コロナウイルス対策で沿道の密集回避が求められる中、参加による影響を懸念」したという理由で聖火ランナー辞退を発表しています。
そんな感染防止の観点から聖火リレーランナーは「2週間前の隔離」義務付けがあるため、表向きは「スケジュールの都合」と発表されている芸能・著名人の中にはこれが本当の理由なのではとの見方もあるようです。
●本当の理由その3:賛否両論!東京五輪・パラリンピック開催にも否定的
続出している聖火ランナー辞退続出が話題になっていますが、そもそも新型コロナの収束兆しが見えないと東京五輪・パラリンピック開催自体に今でも否定的な声が多く上がっているようです。
4月1日には、政府が「まん延防止等重点措置」の適用方針を固めたことを受け、大阪府の吉村洋文知事は「大阪市内に不要不急の外出自粛の要請をおこなうことになり、リレーは中止すべきだ」と表明しています。
感染状況が改善されなければ聖火リレー中止だけではなく、東京五輪・パラリンピック開催自体の中止を決断せざるおえなくなるのではという見方もあります。
その一方では「無責任では」などと批判の声も上がっています。
まとめ
今現在も事態の収束の兆しが見えず、変異株の感染増加や新型コロナ感染拡大の第4波襲来の可能性も高いと予想されている現状では、今後も芸能・著名人の中に聖火リレー辞退者が増えるのではないでしょうか。
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