目次
買い物袋だけでない?スプーンやフォークも対象に
プラスチック製品の投棄を防ぐため
2020年9月、コンビニエンスストアやスーパーでは
買い物の際に品物を入れるための
買い物袋が有料となりました。
対象となったのはプラスチック製のビニール袋
その不法投棄が地球環境に大きな影響を与える
ここが世界的に注目されたのです
何気なく投棄されたプラスチック製の袋は
風に乗って川へ
そうして川から海に
プラスチック製品は水に溶けません
そして土に還ることもありません
化合物であるプラスチック製品は自然とは馴染まないものです
海に住む海洋生物は、プラスチック製品の影響を受けました
ある動物は、製品のクズに絡まれたり
ある動物は飲み込んだり
そうして人間が何気なく投棄したプラスチック製品は
海洋生物の命を脅かすように
日本だけでなく世界中の海で起きる
こうした自然環境への影響を
世界各国では問題視します
プラスチック製品を無くし
地球にやさしい製品を推奨する
そうした考え方の中で、プラスチック製品は
使用制限が為され始めたのです。
スプーンやフォークも対象?
環境省では、地球環境への影響を考慮し
プラスチック製品を減らすための施策を実施しています
プラスチック製品買い物袋の有料化は
こうした施策の一環です。
有料化にすることで、
自然に還りづらいプラスチック製品を減らし
自然環境の保護を図る
有料化にすることで、
プラスチック製品買い物袋は使う人が少なくなり、投棄も減る
それが目的で始まったのです。
つまり、プラスチック製品を減らすことが目的ですから
実施された買い物袋だけには留まりません
次の対象となるのが、
プラスチック製品のスプーン、ストロー、フォーク
というわけです。
有料化はいつから始まるの
有料化は一斉に始まるの?
日本政府では、プラスチック製品の削減について
様々な法案を検討しています。
例えば事業者に対し
プラスチック製品を少なくするための
義務付けを行う法案
レストランなどの販売業者に対しても
プラスチック製品をなるべく使わないよう
指導を勧めるなど
身近なところでいけば、
コンビニエンスストアで提供される
無料のスプーンやストロー、フォークも対象です
環境省では、こうした取り組みを
段階的に実施し、
混乱を回避しつつ、浸透するよう普及活動を進めています
現段階では事業者への指導や
義務付けを推進しているところ
つまり一斉に実施するのではなく、
段階的な浸透を目指している最中にあるのです
有料化の開始時期はいつ
プラスチック製品の使用削減に関しては
現在、プラスチック資源循環促進法という法案が
3月9日に閣議決定されました。
今後、国会に法案が提出され
2022年4月にその施行が目指されています。
ただし、あくまでも目指している段階である上
コロナウイルス感染症の影響によって
国会審議や法案成立にも影響が生じています
そのため、現段階では目標として
2022年4月と定められていますが、
今のところ具体的な開始時期とはいえないようです
可決される法案とは
事業者に向けた法案
国会審議が予定されている
プラスチック資源循環促進法
これは、プラスチックごみを出さないことを目的に
資源を循環させる社会を目指す
ための法律です
つまり単にプラスチック製の
買い物袋やスプーン、ストロー、フォーク
こうしたものを捨てないというだけではありません
製造、販売、そして回収について
その措置をはっきりさせる
ということが目的です。
違反した場合に罰則はあるの?
とくに法律の中では、販売する事業者
そこに向けた使用削減の義務が
中心になっています
法律では、使い捨てプラスチック製品
例えばスプーンやストロー、フォーク
これを有料で提供すること
もしプラスチック製品を購入しなかったお客さんがいれば
その顧客にはお得なポイント還元をする
プラスチック製品の代替えとなる
何らかの製品を推奨する
といった対策を義務付けしています
もし対策を意図的に講じなかった場合
その事業者に対して
国が是正の指導や命令を行うこと
是正命令や指導を受け入れなかった場合
事業者には50万円以下の罰金を科すこと
なども検討されています。
値段はどのくらいになるのか
有料スプーンの値段はいくら?
では事業者が有料プラスチック製品を提供するなら
その金額はいくらくらいになるのか
使う側には気になるところです
現時点では、プラスチック製品の使用削減を
検討している現状にある
といった道半ばのところにあります
各事業者も有料プラスチック製品に関して
その金額などの明示はしていません
つまり相場も決まっていない状態にある
というところのようです
とはいえ、使う側には
有料プラスチック製品の金額は
知りたいもの
現状では、一般的に市販されている
プラスチック製品スプーンやストロー、フォーク
こうしたものの相場から推測するよりほかありません
大手カトラリー量販店の
プラスチック製品に関する相場を調べると
プラスチック製スプーンの場合
10センチ大デザートスプーンで
おおむね約2円程度
16センチ大デザートスプーンの場合は
おおむね約4円程度
というのが相場のようです
ちなみにサイズが同じフォークの場合も
金額は同じです
またストローに関しては、
21センチサイズのもので約1円から2円
というのが相場になっています
これらはあくまでも量販店での
現時点での1本あたりの価格です
つまり、今後、変化が起こりうる可能性があります
金額の違いは生じるのか
ご紹介したプラスチック製品の金額ですが
法案が可決する前の現時点での金額です
今後、法案の内容や対象となる事業者によっても変わる可能性があります
なによりプラスチック製品の
使用削減に関する法律が成立すれば
プラスチック製品の金額は変動します
これによって金額の変動が生じれば
必然的に有料プラスチック製品の金額も
変わります
また代替品も木製、還元型プラスチック製品など
今はまだ検討されているところ
なるべく安価な製品が検討されていますが
こちらもまだ模索中といった状況にあるようです
まとめ
プラスチック製品買い物袋が有料化となった際も
販売店では様々混乱が生じました。
有料となったことを知らず、
袋の提供を受けられないと憤慨するお客さんや
万引きと間違えられる問題など
あれから時が絶ち、社会も少しずつ
買い物袋有料化に対する意識が定着し
混乱も減ってきました
今度はスプーンやフォークが対象です
同様の混乱や各種の問題が生じる可能性はありますが
時が経てば、それも浸透するのでしょう
とはいえ、法案はまだ
審議に進む過程にある最中
今は法案の推移を見守りつつ
自分なりのマイスプーン持参方法を
検討するしかないようです。
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