昨年末ごろから欧米で話題になっていた、北京オリンピックへのボイコット問題はなぜ起こってしまったのでしょうか。

詳しい理由はなに?どこがボイコットを決めたのか、日本はどうするのだろうか、ボイコットした時の影響や問題は?と心配の声が多くささやかれているけれど、本当の所が知りたいな……
まだ東京オリンピックのことも気になりますが、北京オリンピックへのボイコットの話題は、政治的な問題もあるみたいでとても気になりますよね!
そこで、北京五輪ボイコットについて情報収集して検証してみました。
目次
北京五輪ボイコット!なぜ?
アメリカの民主党内で来年(2022年冬)の北京五輪へのボイコットの可能性を、示唆するような発言があり、ボイコットするのではないか?→ボイコットするらしい!→同盟国もボイコット⁉となってしまいました。
ボイコット!その理由は、中国での人権問題に対しての抗議の意味があったようです。
中国ウイグル族に対して、非人道的な人権迫害があったとして、平和の祭典であるオリンピックを開催する国としてふさわしくない!との声が上がったのです。
その問題をアメリカが、世界中の同盟国と協議して、中国五輪をボイコットすることも視野に入れていく、と発言したのです。
北京五輪をボイコットするように同盟国と協議したい考えをアメリカが示したのです。
北京五輪ボイコットする国は?
アメリカが先導して、ボイコットしようとしているように、報道されていますが、ボイコットをするとは決まってはいません。
実際には、アメリカ政府からの公式発表ではないし、同盟国との協議もされている事実もありません。
アメリカ政府報道官もボイコットについて、「アメリカ国内でも、議論すらしていない」と否定的な発言をしています。
ただし中国の現在状況を認めるわけにはいかない。
北京オリンピックに対して、何らかの形でアクションを起こすべき!とのアメリカ国民の声が多いのも事実です。
人種問題が浮き彫りになった中国に対しての、対中感情の悪化のせいで「ボイコット」という言葉が独り歩きをしてしまった感もあります。
オリンピック選手を政治の道具に使うことなどは、あってはならないことである等との非難も続出しているのも事実です。
言い出しっぺ?のようになってしまったアメリカですが、今は”火消し”に躍起のようです。

スポーツの祭典が政治に利用されるのはイヤだわねぇ。
北京五輪ボイコットに対しての世論は?
アメリカパラリンピック委員会側からは、ボイコットには反対であると表明されています。
アメリカの調査機関が自国民に対して行った世論調査によると、人権問題は、たとえ中国との経済関係に悪影響が出たとしても、アメリカは問題提起をして関与していくべきである、との回答が7割に上回ったとしている。
スポーツをすることは人権の一つで、いかなる差別も受けることなく行われるべきである。
とオリンピック憲章(オリンピズム)にもうたわれています。
オリンピズムと照らし合わせても、この度の中国ウイグル族への人権侵害は開催国としていかがなものか、という世論を無視はできないと思われます。
北京五輪ボイコットされるかもに対する意見は?
一方で、中国は強く不快感を表して反発しています。
もちろん、自国に対してのバッシングを受けた形になるので、不機嫌になるのは当然でしょう。
スポーツを政治の道具とすることは、オリンピック憲章に反するものであり、各国の選手やオリンピックそのものを、傷つけることになりかねない!と強く訴えています。
北京オリンピック日本も不参加?
現時点での日本としては、ボイコットを考えていないと発表されています。
日本としては、中国との対立激化は避けたいのでボイコット云々などではなく対話などで人権問題に対する議論をしていきたいと考えている。
日本オリンピック委員会会長の山下氏もアメリカ側から北京オリンピックへのボイコットの話は何も聞いていないとのことです。
日本としての見解というよりは、ボイコットに対することだけを発表するにとどまっているようです。
アメリカの同盟国である日本もボイコットするのか?
日米間でボイコットに関するやり取りの事実はない!と日本政府は答えています。
アメリカ側も日本政府とボイコットの議論の場を持っていない、と話しています。
もし、万が一アメリカが北京オリンピックをボイコット!という態度に出たとして、日本も直ぐに同調、とはいかないでしょう。
アメリカと同じにしないで大丈夫?
それぞれの国の思惑や立場もありますので、簡単にボイコットをすればよい、等というわけにはいかないでしょう。
アメリカの同盟国は日本だけではありません。
ボイコットに対して協議をするとなれば、関係諸国と十分に話し合いをしてからどうするかを検討することになると思われます。
IOCとして、オリンピックは平和的にスポーツを競うための大会であって、政治の場ではないので、我々としては北京オリンピックの開催決行に変わりはない、と表明しています。
中国としても、国を挙げて北京五輪は必ず成功させると反発を強めています。
アメリカの発言に対しての、日本の動きに注視しているのも事実ですから日本としてどう考え、どう行動するのかは悩みどころ…なのではないでしょうか。
まとめ
北京五輪ボイコットは決まった⁉との事実は今のところありません。
そして、アメリカを主軸として同盟国間で協議を始めた、という事実もありませんでした。
平和の祭典、スポーツにより健全な競い合い、国や人種に関係なく、ただただ、スポーツを通して共感しあい高め合う、世界が一つになれる唯一ともいえる大会がオリンピックなのです。
アメリカも中国も日本も、諸外国もこのボイコット騒ぎに大変注目しています。
政治とスポーツを切り離して、今後どうしたら良いのかを協議したうえで、平和の祭典であるオリンピックになることを願わずにはいられませんね。
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