髙橋 佑太 TAKAHASHI Yuta


PROFILE

1982年 千葉県生まれ
2005年 筑波大学 芸術専門学群美術専攻 卒業
2007年 筑波大学大学院 芸術研究科美術専攻 修了
2012年 筑波大学大学院 人間総合科学研究科博士後期課程芸術専攻 修了 博士(芸術学)
2016年 改組新第3回日展(国立新美術館/東京)
第70回日本書芸院六月展 無鑑査出品(大阪市立美術館/大阪)
第40回雪心会選抜書作展(上野の森美術館/東京)
2015年 新進芸術家育成交流作品展 FINE ART / UNIVERSITY SELECTION 2015-2016(茨城県つくば美術館/茨城)
第32回読売書法展 特選(サンシャインシティ文化会館/東京)
第69回日本書芸院第一審査会・第二審査会 特別賞受賞(大阪市立美術館/大阪)
第50回雪心会書作展(奈良県立美術館/奈良)
2014年 改組新第1回日展(国立新美術館/東京)
第49回雪心会書作展 雪心会会長賞(奈良県立美術館/奈良)
第68回日本書芸院第一審査会・第二審査会 特別賞受賞(大阪市立美術館/大阪)
2013年 第48回雪心会書作展 雪心会会長賞(奈良県立美術館/奈良)
2010年 第45回雪心会書作展 雪心会会長賞(奈良県立美術館/奈良)

ARTIST STATEMENT

 古代文字がそなえる造形のおもしろさや素朴さに惹かれ、現在は主に金文(青銅器に鋳込まれた銘文)を基調とした制作に取り組んでいます。青銅器が用いられていた時代の文字は現在の洗練された楷書とは異なり、素朴でありながら力強く、単純でありながら真似することが難しい不思議な魅力を具えています。こうした文字を題材にすることで、新しい書表現の可能性を考えています。
 制作時は、造形のおもしろさのみを追求するのではなく、筆ならではの表現、速度や墨量の変化、勢いや力強さなどが紙面にあらわれるよう、また「気韻生動」という言葉を意識して制作しています。中国留学中、この言葉をよく耳にしましたが、いきいきとした生命力あふれる書を目指すため、この言葉を常に念頭においています。
 学生時代は、中国明末清初の王鐸、傅山等の連綿草を基調とした行書作品、また高野切本古今和歌集や本阿弥切本古今和歌集などの現存部分から使用字母の頻度、傾向を推測し、それらの欠損部分を補うべく復元臨書にも取り組みました。また大学院時代には、詩・書・画・篆刻に通じる文人を多く輩出した中国浙江への留学を通じて、篆刻にも取り組むようになりました。
 行書や仮名は、金文を基調とした制作と関連がないように思われますが、気脈や章法、リズム等、様々な要素を応用することができます。これらが有機的に結びつくような制作を目指しています。


TAKAHASHI Yuta

李商隠詩
書/墨、画仙紙 234×53cm 2015年

TAKAHASHI Yuta

黄山谷詩
書/墨、画仙紙 234×53cm 2010年

TAKAHASHI Yuta

倣浙派印風篆刻六顆
篆刻/印泥、墨、画仙紙 33×24cm 2011年

TAKAHASHI Yuta

臨王鐸行書四種
書/墨、画仙紙 234×212cm 2007年