佐藤 妙子版画

母なるもの

母なるもの

エッチング、アクアチント、雁皮刷り、コラージュ/インク、雁皮紙、ハーネミューレ紙 89×58cm 2016年

いのちの森 星の謳(うた)

いのちの森 星の謳(うた)

エッチング、アクアチント、雁皮刷り/インク、雁皮紙、ハーネミューレ紙 33×59cm 2016年

安息のホロス

安息のホロス

エッチング、アクアチント、雁皮刷り/インク、雁皮紙、ハーネミューレ紙 36×37cm 2016年

PROFILE

1980年
新潟県生まれ
2005年
東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース版画専攻 卒業
2007年
東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程芸術文化専攻(洋画領域) 修了
2017年
個展―Cycle―(ギャラリー枝香庵/東京)
2016年
新進芸術家育成交流作品展 FINE ART / UNIVERSITY SELECTION 2016-2017 優秀作品賞(茨城県つくば美術館)
2016年
第71回新潟県美術展覧会 県展賞(朱鷺メッセ/新潟)
2014年
8th International Graphic Triennial "Color in Graphic Art"(THE WOZOWNIA ART GALLERY/ポーランド)
2013年
公募団体べストセレクション美術2013(東京都美術館)
2012年
第80回版画展  準会員優秀賞〔FF賞〕(東京都美術館)
2012年
第1回FEI PRINT AWARD オーディエンス賞(FEI ART MUSEUM YOKOHAMA/神奈川)
URL:http://satotaeko0607.wixsite.com/taeko-sato-website

ARTIST STATEMENT

私にとって制作とは、自然や宇宙と繋がり、自身もその一部分である事を確認する手段であると考えます。その根底にあるものは、アニミズムの心性です。世界各地の原始民族文化に見られる模様が、自然に対する畏怖や崇拝から生まれ、織物の柄や装飾具などの中に息づいているのと同じように、私も身の回りにある動植物を通して、時には組み合わせることによって、自然から受け取った感情を象徴的に銅版画で表現しています。モチーフは、出会った植物や昆虫などを好んで選びますが、生命の移ろいの中で放たれる一瞬一瞬の輝きを眺めていると、自然と生への実感が湧いてきます。同時に、自分も含めた命そのものへの愛しみも見えてきます。
表現に用いている腐食銅版画には、特有の物質感や線の魅力だけではない、版を腐食させるというメチエが放つ引力があります。どんなに版上で描画をしても最後には酸と時間という自然に委ねて結果を待ちます。予想外の発展の種を携え刷り出されたものとのキャッチボールの中で、求めるカタチを探究して行けるのが、版表現に耽溺する理由の一つです。また、心の調子を一番すなおに表出させるモノクロームの魅力は、私の心を掴んで離しません。
作品づくりという個人の心の内側を見つめる行為が、奥へ奥へと掘り続けたその先に、もしかしたら、一瞬でも誰かご覧下さった方の心に触れることができているかもしれない、そんな瞬間に出逢える喜びを感じて制作しています。

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